ウィーワークとソフトバンクG【2023-03-14更新】 | 八千代市・佐倉市の不動産のことなら川島不動産

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ウィーワークとソフトバンクG
2019年10月のニュース

ウィーワークとソフトバンクGvol.140

 ソフトバンクGが約1兆円の出資をしている事でも有名な、シェアオフィスを運営するウィーワークの上場が延期されるという事態になりました。ソフトバンクGと言えば、中国のアリババに投資して、アリババ上場時の含み益が、約8兆円との事で、ものすごく話題になりました。恐るべき孫正義氏の千里眼でした。そしてソフトバンクGは、携帯電話の会社でしたが、今や投資会社に変貌しております。

 孫氏と言えば、数ある経営者の中でも相当なカリスマ性を持っていると思います。負債が多い事でも有名ですが、今や売上は9兆円を超えます。そして、営業利益1兆円を達成する期間が、世界のトヨタが65年かかったものを、33年で達成しました。正に、経営の神様と言えるのではないでしょうか。もちろん、投資額も莫大でありますので、リスクはあったのでしょうが、普通の人はリスクに感じても孫氏は、チャンスとしてしか思ってなかったかもしれません。税金を納めていない等の批判もありますが、良いか悪いかは別の問題として、法律は犯していません。いずれにしても偉大な経営者であることに間違いありません。

 【シェア】という言葉を聞くと日本で大問題になった、シェアハウス『かぼちゃの馬車』の問題を想起してしまいます。実体は今後、更に分かっていくと思いますが、少なくとも5兆円位だと思われていた企業価値は、半分以下の1兆5千万円とも言われております。つまりは、相当に過大評価されていたわけです。日本でもサブリースの問題が大きくなっておりますが、基本的には同じ仕組みです。賃料の支払いと収入の鞘で利益を生み出す仕組みです。それ自体は、普通に行われていることでありますが、シェアとオフィスという概念を取り込んだのが、ウィーワークの大きな特徴と言えるでしょう。そして上記写真のように、誰もが一度は過ごしてみたくなるような、非常に洗練されたオフィスです。そこでは異業種との交流もあります。また、借りている人は、皆起業家ですので野心に満ち溢れおります。よって、新しいビジネスの発想が生まれてくるかもしれませんし、様々な才能、叡智が集まれば、イノベーションが起こる可能性も高まります。そして、その価値は計り知れないものとなりますが、ウィーワークの企業価値は、大きく毀損してしまいました。

 何故このような自体になったのかは分かりませんが、投資家の中には孫氏が出資しているから間違いないだろうと、思う人もいたかもしれません。少なくとも孫氏が大きく負けたという話は聞いたことがありません。もっとも投資ですから、全部勝つことは出来ません。リスクのバランスを見ながら全体で勝てば良いわけです。孫氏のことですので、挽回の策は考えていると思いますが、改めて投資の怖さを知る機会となりました。

塩田了丈


 

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