情報過多の中で【2023-03-16更新】 | 八千代市・佐倉市の不動産のことなら川島不動産

　先日、緊急事態宣言の延長が発表されました。しかしながら、日中の街中の風景は、以前と何ら変わりがないというか、1月の時よりも人は増えたように感じます。株価もまだ上がっています。この状況をどのように考えるかは、人それぞれであると思いますが、これが現実ということも一つの事実ではあります。危機感を煽るつもりは全くありません。それぞれの人が色々な情報の中で、考えた上での行動だと思います。不動産市況に関しては、緊急事態宣言の影響が全くないとは言えませんが、お客様も普通に来店されますし、通常通りの仕事をしている感じであります。

　私はよく、YouTubeを見るのですが、昨年あたりから情報弱者からお金を搾取するような話題が気になっております。YouTubeに限らず、WEBで検索すると、投資で大成功した方法を教えますなどの、有料サイトをよく目にします。個人的には胡散臭いと思ってしまうわけですが、それを信じてしまう人がいるのも事実であります。昨年、登録者数が４０万人近くいる、有名ユーチューバーがいて、経営者として大成功を収めているような動画を配信し、有料サイトの会員も多数いたのですが、あるきっかけで経歴詐称が暴かれ大炎上していました。私もそれを知ってから、動画を見たのですが、見る限りはしゃべり方もうまいですし、本物だと思ってしまいそうになりました。その件が一番印象的ではありましたが、その他の、いわゆる情報商材を売る、ユーチューバーにも派生していき、何が正しい情報なのか分からなくなってしまうとともに、そもそも成功がお金持ちになる事として、そんなノウハウが仮にあるとすれば、誰にも教えるわけがありません。また有料とは言え、誰でもアクセスできるとすれば、その価値が本当のものだとしても(大半はそうでないと思いますが)、いずれは無価値になるはずです。

　別の話ですが、数か月前、私が使っているインターネットバンキングから、投資用ワンルームマンションの購入を勧めるDMがきました。何で銀行からこんなものが届くのか、と思って興味本位で内容を見てみたら、毎月の収支がマイナス２万円位でした。節税のメリットやローン返済後には、老後の年金代わりになる等、書かれていましたが、そもそも毎月の収支が赤字になるものへの投資はあり得ません。スルガ銀行のかぼちゃの馬車の問題の時もそうでしたが、銀行が融資を付けてくれるから安心だと思ってしまう人がいるのも事実です。きっと、相当な顧客数がいると思うので購入してしまう方もいるかもしれませんが、とんでもない話だと思います。もしメリットがあれば、逆に教えていただきたいと思うくらいです。名の知れた大企業でもそのようなことをするので本当に気を付けなければなりません。

　とにもかくにも、情報過多の時代です。怪しい話がWEB上には蔓延しています。ただし、悪いことばかりではありません。情報が少ないよりは多い方が良いに決まっています。不動産の価格査定でいえば、賃料相場に関しても、売却相場に関しても、一昔前に比べれば誰でも容易にアクセスできます。これはすごく良いことだと思っております。よって私どもの役割は、相場の信頼性も然りですが、安心できる取引だと思っております。

塩田了丈