不動産価格、株価の上昇【2023-07-14更新】 | 八千代市・佐倉市の不動産のことなら川島不動産
不動産価格、株価の上昇vol.183
7月3日に路線価の発表が行われました。路線価とは相続や贈与時の不動産評価の指標となる㎡あたりの単価になります。価格時点は1月1日となりますので、約半年前の価格となります。全国平均では、前年比1.5%の上昇となり、千葉県においては2.4%の上昇ということで、全国平均を上回るかたちとなっております。また、6月30日に国交省より公表された不動産価格指数は左記の通りとなっております。相変わらず、マンションの上昇率が突出しておりますが、住宅地、戸建て住宅もコロナ以降堅調に上昇している様相です。
日経平均株価は、直近では下落傾向にありますが、7月初めには3万4千円台を付け、バブル後の最高値を更新しました。バブル時の最高値が約3万9千円となりますので、かなり近づいてきました。私自身も少しばかり投資をしておりますが、約15年前に始め頃は、日経平均株価は7000円台だったと記憶しておりますので、その時から比べると約5倍ということになります。誰もがそうだと思いますが、今こうなることが分かっていれば、もっと投資しておけば良かったと思いますが、現実はそんなに甘いものではありません。私の持っている個別株で言えば、こんなに株価が上昇しているのにも関わらず、全く価格が戻りません。うまい話はよくありますが、投資で勝つのは容易ではありません。
ニュースでよく取り上げられるのは株価や不動産価格ですが、その2つが上昇傾向にあるのは数字が事実と示しております。資産を持っていない人には関係ない話かもしれませんが、日本の持家世帯率は約60%、株式投資を行う人の割合は約30%と言われておりますので、それなりの恩恵はあるのではないでしょうか。もちろん、バブル期と違い、不動産に関して言えば、どこでも上がっているという状況ではありません。田舎の不動産でバブル期に3000万円で買った物件が、100万円でも売れないというのも珍しい話ではありませんし、そのような不動産まで上昇しているという事実はありません。また、不動産は株式に比べれば流動性が低く、個別的要因や金利動向により、大きく価格が上下する可能性があることも考えなければなりません。
そのような要因はあるにせよ、株価や不動産の価格が上がれば、もともと所有していた資産が増えるということですので、悪い事ではありません。実際コロナ前においては、売却代金での抵当権等の抹消が、中々出来ませんでしたが、抹消できるケースが増えているのも事実です。それも、不動産の価格が上がっているからであります。不動産業者は、いつでも売り時というかもしれませんが、上記事実を踏まえ売却検討の一つの判断材料にしていただければ幸いです。塩田了丈