就職氷河期世代【2023-07-14更新】 | 八千代市・佐倉市の不動産のことなら川島不動産

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2023年6月のニュース

就職氷河期世代vol.182

 

6月7日のニュースで、「就職氷河期世代 家探しにも苦労?」とありました。就職氷河期世代とは、まさしく私もそうなのでありますが、バブル崩壊後の1990年代から2000年代に就職活動を行っていた世代になります。生まれた年で言うと1975年から1985年頃で30代後半から40代の人が該当します。家探しに苦労の根拠は、他の世代が3000万円から3999万円で家を購入しているケースが多いのに対して、40代は2000万円から2999万円が最多ということだそうで、左記グラフに表されております。そこまで顕著には見えないですが、言われてみれば、また今思い返せば厳しい時代でありました。

私も就職氷河期世代ではありますが、恥ずかしながら大学で留年を重ねていたこともあり、他の人と同じように就職活動は行えませんでしたので、就職難は自分の責任との思いが強かったです。そもそもこの世代は、バブルの時に経済活動をしておりません。もちろん、ニュース等で何となく景気が良いのかなとは感じておりましたが、実感は全くありませんでした。そして就職前にバブルが崩壊して、急速に景気が悪化したのですが、良い時を知らないので、それが当たり前だと思っていました。私が無知だったのもあるかもしれませんが、就職氷河期との認識もありませんでしたし、認識したのは30代後半だったかもしれません。ジェネレーションギャップとも言えるかもしれませんが、そうでない時代を知らないので、当時は不景気との認識もなかったと思います。

しかしながら、現実には大きな社会問題となっております。実際に40代の3人に1人が非正規社員と言われており、「ひきこもり」もこの世代が圧倒的に多いと言われております。昨今の晩婚化や少子化問題と関係ないはずがありません。何故そうなってしまったかを考えると、単純に求人が少なかったのはもちろんですが、新卒でないと大手企業に就職することは出来ませんでした。今でもそうかもしれませんが、就職のためにあえて留年する人達もいました。いわゆる、一度レールを外れると、元のコースには戻れないという土壌がありました。一番ひどい時では、大卒で2人に1人しか就職できなかった時期もあるということですから、絶望する人もいたでしょうし、個人の努力だけではどうすることも出来ない、とても厳しい時代だったということになります。

不動産の購入を検討する年齢は、30代から40代が多数であります。まさしく氷河期世代ということになります。不動産市況においては、去年ほどの勢いはなくなってきましたが、まだ活況を呈している状況です。しかしながら、人口減少だけではなく、氷河期世代の問題も、今後不動産の価格に影響を与える可能性が大きいかもしれないと思っております。

塩田了丈

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