自分事の相続をやってみて【2023-12-11更新】 | 八千代市・佐倉市の不動産のことなら川島不動産

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自分事の相続をやってみて
2023年12月のニュース

自分事の相続をやってみてvol.188

 今年も残すところあと20日余りとなりました。今年はどんな1年だったか、皆様も振り返っている時期ではないでしょうか。最高の1年だったと思われる人は少ないと思いますが、【終わりよければ全てよし】ということわざもありますので、私は最後までお客様の期待に応えられるよう頑張りたいと思います。そして今年もたくさんのご相談をいただき本当に感謝申し上げます。

 以前のニュースで書かせていただきましたが、今年の2月に叔父と叔母が亡くなり、私自身ではないのですが、母親の相続を手伝っておりました。そして、当初は相続放棄も視野に入れて手続きを進めていました。何故かというと家が普通に売れるとは思えなかったからであります。約30年振りに母親と家を見たわけですが、以前にもまして、なぜここに住んだのだろうと思ってしまうくらい、売却できる気がしませんでした。建物の老朽化が進んでいるのは当然ですが、室内はごみ屋敷のようになっており、草木も手入れされておりません。家がそういう状況だったので、おそらく現金もほとんどないだろうと思いました。しかしながら、通帳は見つからなかったのですが、可能性のありそうな金融機関に照会をかけたところ、思いのほか現金があることが分かりました。

 母親と相談し、不動産はマイナスになると思いましたが、それを補える現金があったので、相続しようという結論にいたりました。相続人は、母親も含め4人いました。1人とは連絡がとれる状況にありましたが、もう2人(代襲相続人)は相当疎遠になっておりました。今回の件で母親が手紙を出しても、電話をしても一切反応がなく、家にも行ったそうですが、人の気配はあるけれども、出てこなかったということでした。調停の申し立てをせざるを得ないかなと思っておりましたが、一度私の名前で手紙を書くことにしました。

 そうしたところ、私の携帯にショートメールが届き、直接会うことはできないけれど、メールでのやり取りならできるということで話が進んでいきました。私としては、母親が80歳を超えているので、とにかく早く相続の決着をつけたいとの思いでした。母親は2人の埋葬や不動産の事など全て私たちが動いているので、相続の取り分を多くしたいとの考えもありましたが、とにかく早く終わらせることを優先に、不動産の所有リスクの分だけ少し多めに母親が現金をもらうとのことで、そうでなければ不動産を引き取ってほしいという話をし、母親が引き取ることで決着しました。

 憂慮していた不動産ですが、想定よりはマイナスが少なく売却することが出来ました。私自身不動産業者ですので、やれないことはなかったと思いますが、遠方ということもあり、地域性も分からず、逆に大変さが分かるので、当社ではなく別の不動産業者に仲介を任せることにしました。手前味噌な話ですが、仲介業者の仕事に本当に感謝しております。結局3月からですので、全部終わるまでに10か月かかりました。やはり時間がかかるのだなというのが率直な気持ちですが、勉強にもなりました。書ききれないこともあるのですが、今回の件で自分自身、少しは成長出来たと思いますので、今後皆様のお役に立てれば幸いです。良いお年をお迎えください。                   塩田了丈

 

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