平均値と中央値、他【2023-03-13更新】 | 八千代市・佐倉市の不動産のことなら川島不動産

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平均値と中央値、他
2018年6月のニュース

平均値と中央値、他vol.124

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 左記表は、平成28年における日本の勤労者世帯の貯蓄額を示したグラフになります。平均値は、約1300万円となっております。多くの人、特に若い人は、皆そんなに持っているのと驚くかもしれません。驚かない人は、裕福な人です。最近は、少し変わってきましたが、ニュース等ではよく平均値が使われます。しかしながら、平均値は実態を表しているものとは言い難いです。

 そこで使われる値が中央値であります。平均値が、100人いたら、全員の貯蓄額を足して100で割るのに対し、中央値は、50人目の人の貯蓄額を表すものとなります。そのように見ると、貯蓄額の中央値は、734万円となり、平均値の半分近くまで減りました。それでも、しっくりこない方もいると思いますが、実は棒グラフの一番左側が、最頻値で、その貯蓄額は100万円未満であります。棒グラフの高さを見ても他の貯蓄額を圧倒しております。もちろん年齢は考慮しておりませんので、年齢別で見れば、若い人は、もっと少ないと考えられます。平均値だけを見ると、がっかりする人も多いと思いますが、中央値、最頻値を見れば、ある程度納得されるのではないでしょうか。逆に言えば、少数のお金持ちが平均値を上げているとも言えます。

 多くの日本人の一つの特徴であると思いますが、平均よりは上にいたいという気持ちがあると思います。平均以下になってしまうことを嫌う人は多いのではないでしょうか。勉強なんかもそうですが、平均以下の人は少しでも近づけるようがんばろうとするでしょう。でも、そこまで気にすることはないと思います。

 6月7日のニュースで、【首都圏既存戸建て価格、2ヵ月連続で上昇】とありました。このニュースを見てかどうかは分かりませんが、お客様から戸建住宅の価格が上がっているみたいだから、私の物件ももっと高く売れるかな、と質問がありました。そんなことはないですよと答えましたが、ニュースの中身を見ると、東京、埼玉がそれぞれ6.5%、6.2%上昇で、神奈川、千葉はそれぞれ4.3%、3.9%の下落となっておりました。平均値は上昇ですが、個別に見ればそうではありませんし、同じ千葉でも上昇している場所、下落している場所があります。物事を考える尺度として、平均値を鵜呑みにすると、間違える危険性が高いと言えるのではないでしょうか。

塩田了丈


 

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