終わった人【2023-03-14更新】 | 八千代市・佐倉市の不動産のことなら川島不動産

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2018年7月のニュース

終わった人vol.125

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 先月、ある人に勧められて左の本を読みました。後から分かったことでしたが、映画化されていましたので、知っている方も多いかもしれません。あらすじをざっくりいうと、東京大学法学部を出て、メガバンクに入社し、出世街道を走っていましたが、突然子会社に転籍になり、定年を迎えます。そして、定年後何もすることがなく四苦八苦して、小さな会社の社長に就任するも、倒産の憂き目にあい、蓄えていた老後資金をほとんど失ってしまうというストーリーです。

 正しい老後の過ごし方というものはないはずですが、考えさせられてしまいます。個人事業主は定年がありませんが、サラリーマンであれば、いつしかは迎えなければなりません。今までの日常が、全く変わってしまう時、自分はどうなってしまうのだろうと思わざるを得ません。もちろん、お金の問題はありますが、早く定年を迎えて趣味や旅行に没頭したい人もいるでしょう。反対にバリバリ働きたい、社会貢献をしたいという人もいるでしょう。しかし、その時になってみなければ本当の自分の気持ちは分からないというのが正直なところではないでしょうか。

 昨今、熟年離婚も増えておりますし、妻が趣味や仕事を見つけて旦那の相手をしてくれない事も多いようです。いざ、妻に恩返しだと思っても、妻の心ここにあらずという事です。気の合う友人が多ければいいですが、肩書があるからこそ、現役時代に付き合いをしていた人がいるという所には、なるほどと思わざるを得ません。いざ肩書がなくなると一切相手にされなくなるというのは、サラリーマンならではの性だと思います。またプライドも邪魔をします。学歴は就職に関係ないというのは、半分嘘です。大手企業に入れば学閥というものも間違いなく存在しています。ましてや東大なら尚更かもしれません。しかしながら、定年を迎えると周りからすれば関係ありません。しかし、そのプライドが定年後の人との関係をうまくいかせない理由は想像に難くありません。そして本の中では、自分は他人とは違うというプライド意識が、会社の社長を引き受けてしまうという、ものすごいリスクの源であるように感じてしまいました。

 私なりに思ったことは、平凡な老後も別に悪くはないという事です。昨今のビジネスを取り巻く環境は非常にスピーディーで、常に変革を求められますし、そうしなければ生き残れないのも事実だと思います。そして、そのような事が個人にも、求められているように感じてしまいます。そして、人生の後半で大輪の花を咲かせる人もいるかもしれません。しかし、個人の生活においては積極的に平凡である勇気も大切のような気がします。人生100年とも言われております。お金の事だけでなく、どのように暮らしていくのが自分にとって良いのか、考えさせられました。

塩田了丈


 

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